Reg-PD101
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日本および海外で非臨床試験中
抗原特異的Treg療法の適用症例として自己免疫疾患が想定されますが、早期にPOCを得るためには、具体的な対象疾患とパートナーの選択が鍵となります。臨床試験の最初の対象疾患(非公開)は、以下の要件を満たす疾患を選択しています。
1)抗原がわかっている疾患(Tregの抗原特異性を評価しやすい)。
2)治療効果の確認が比較的容易な疾患(効果に応じた迅速な対応が可能)。
3)重症かつ難治性の疾患(市場における潜在的ニーズが高い)。後述の細胞製造準備と並行して、臨床試験に向けた非臨床試験および予備試験を既に開始しており、対象疾患の動物モデルを用いたTreg細胞治療の有効性の評価を行っています。Treg投与による炎症の抑制、投与したTregの安定性、炎症部位へのTregの集積など、Treg細胞治療の有効性を示すPOCの取得に向けて、着実に歩みを進めています。
プラットフォーム事業
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当社は、パートナーとの共同研究開発を計画しており、当社独自技術であるS/F-iTregの技術を活用し、パートナーの細胞治療パイプラインの安定性や機能性を高めることが期待できます。
細胞製造
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マウスのT細胞から高機能で安定したiTreg細胞を高効率に誘導するプロトコルを確立し、この知見をもとにヒト細胞において高機能で安定したiTreg細胞を誘導するプロトコルを完成しています。さらに、臨床用細胞のCPC生産における課題を明らかにし、CPC生産に適したSOPの確立も完了しています。現在、S/F-iTreg細胞作製のためのCMOへの技術移転を進めています。