メッセージ
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使命
Treg開発のリーディングカンパニーとして、独自技術で高機能安定型iTreg (S/F-iTreg) (*)を開発します。
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ビジョン
安全かつ極めて効果的な治療法により、難治性の自己免疫疾患、炎症性疾患の治療、移植臓器拒絶反応を抑制します。
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価値
1)抗原特異的な免疫抑制を可能にし、2)頻回投与や長期投与の必要性を減らし、3)免疫疾患を根本的に治療する、という目標を達成するため全力を尽くします。
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(*) S/F-iTreg:Stable and Functional induced Treg(高機能安定型誘導性Treg)
創業者
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坂口志文:制御性T細胞の発見者
坂口は、Treg(Regulatory T cell:制御性T細胞)を発見して以来、40年以上にわたり、Tregが免疫系でどのように発生し、自己免疫疾患やアレルギーなどの不要な免疫反応を抑制するか、に関して基礎的研究を行ってきました。Treg細胞の発生と機能に関する基礎知識は十分に蓄積され、今や、Tregを用いた免疫療法を臨床の場で実現できると考えています。そのため、世界の人口の約10%が罹患している自己免疫疾患(例えば、1型糖尿病や関節リウマチなど)に対する新しいTreg細胞療法の開発を目指してRegCell社を立ち上げました。多くの自己免疫疾患ではT細胞が組織障害を媒介しますが、Treg細胞を用いて、自己免疫疾患の発症を抑制し、疾患の進行を抑制することが可能です。RegCell社は、Treg細胞療法により効果的に自己免疫疾患を制御するべく、自己免疫疾患患者の疾患を媒介するT細胞を、強力な免疫抑制活性を持つ抗原特異的Treg細胞に変換し、変換したTreg細胞を患者に戻すことで疾患を制御・治癒するという独自性の高い細胞療法の開発を進めてきました。この新しい免疫疾患治療法の開発をさらに進め、自己免疫病やその他の免疫疾患に対する有効な治療法として確立します。
リーダーシップ
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代表取締役社長 半田恭彦
生体をウイルスなどの異物から守るための免疫は、多くの細胞がそれぞれの役割を果たすことでその機能が発揮されています。しかし、自己ではないものを全て排除する訳ではなく、生体の存在にとって有益な方向に機能しています。守るべき自己と排除すべき異物を識別して攻撃するそのメカニズムはとても複雑で、多くの細胞が互いに関係し合いながら全体として統合されているシステムは緻密であり、しかし決して脆弱ではなく、しかもさまざまな異物に対処できる多様性を持ち合わせている。それを知るほどにつれ、いったい誰がこのシステムを設計したのかと感嘆せざるを得ません。
制御性T細胞(Treg:regulatory T cell)は、その免疫を司る細胞です。生体を守る免疫応答を抑制することで免疫機能を最適に発揮させる、まさに免疫を制御している細胞です。当社は、このTregを通して生体が本来持つ免疫の力を取り戻すことで病気を治すという新しいコンセプトの治療法を目指しています。そのコンセプト故に、免疫の関係するさまざまな疾患に幅広く適用できる可能性を秘めており、その可能性を実現することで病気を治すだけでなく、病気で苦しまれている方の将来の可能性も取り戻してもらえるのではないか、そのような想いで研究開発を続けています。
人智の遥かに及ばない免疫システムへの畏敬の念。その力を借りながら、より希望の持てる明日を実現したいという想い。そういった謙虚な姿勢を忘れることなく、将来のより良き世界に向かって今後も歩みを進めてまいります。
役員
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代表取締役社長 半田恭彦
代表取締役副社長 坂口教子
取締役 石川大介、成宮周(京都大学特任教授)、宇佐美篤(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)
監査役 雨宮沙耶花(弁護士;淀屋橋・山上合同)、郷治友孝(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)
科学諮問委員
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科学技術アドバイザー
坂口志文博士は大阪大学の特別教授であり、米国科学アカデミー会員です。Tregの発見で知られ、Tregの生物学と機能に関する世界的権威です。2009年に紫綬褒章、2017年に文化の功労者を受章し、慶応医学賞、米国よりウィリアム・B・コーリー賞、カナダよりガードナー国際賞、スウェーデンよりクラフォード賞、ドイツよりポール・エーリッヒ&ルートヴィク・ダルムシュテット賞、ロベルト・コッホ賞など国際的に著名な多くの賞を授与されています。さらに2019年には文化勲章を受賞しています。
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顧問
稲葉カヨ(元京都大学副学長、現AMED理事)、山本一彦(元東京大学内科教授、現理化学研究所センター長)、窪田実(元第一製薬、富士フイルム)、毛利善一(元JCRファーマ、日本再生医療学会アドバイザー)、祝迫惠子(同志社大学教授)、田中淳(大阪大学准教授)