
坂口 志文 技術アドバイザー
この度、制御性T細胞を医療に役立てることを目指し、「レグセル株式会社」を始動しました。
私は、30年以上にわたり制御性T細胞の研究に従事し、制御性T細胞を用いた免疫病の治療、また癌免疫などの免疫反応制御について理解を深めることができました。いまや世界の多くの研究者が制御性T細胞の発生、機能の研究に参加し、実際の医療に応用しようとしています。
制御性T細胞は免疫抑制機能に特化したリンパ球であり、特定の抗原を認識する制御性T細胞の量的増加、抑制機能強化で、リウマチ等の自己免疫疾患の治療、アレルギーの緩和、移植臓器拒絶の抑制、骨髄移植に伴う移植片対宿主反応の抑制等々が可能です。また制御性T細胞の量的減少、抑制能の弱化を図り、がん細胞や病原微生物に対する免疫応答を強化できます。既に海外では制御性T細胞を利用した医療を進めるべく臨床試験が行われています。レグセルは、制御性T細胞を中心とした新しい医療を開発し、事業として継続的に患者様に届けることを目指します。
さらに、人の命を奪う最大の難敵である癌に対しては、制御性T細胞を減弱して癌免疫を強化します。
レグセルは、免疫反応の抑制法、増強法の双方を手に、世界の人々の健康に寄与して参ります。